
今後、BYOD(Bring Your Own Device)をお願いする自治体も増えそうですね。
どのパソコンにすればよいか一緒に考えてみましょう!
GIGAスクール構想により、小中高等学校すべてで一人一台端末が当たり前の時代になりました。
しかし自治体によっては、予算の関係から設置者負担ではなく保護者負担による端末の購入となるケースもあります。
義務教育ではタブレット端末を使っている学校も多いですが、より幅広い作業を行う高校生にはパソコンの購入がおすすめです。
今回の記事では、有名どころの「ChromeOS」「Windows」「Mac OS」の3つについて、メリット・デメリットを紹介していきます。
結論から言うと
<その他ポイント>
また、端末は決して安くありませんから、自分が何に使うのかを考えた上で選んでいくことが大切です。

端末選びだけでなく、教育的な視点、みなさんの学びの視点からも一人一台端末のあり方を考えてみます。
ぜひ最後まで読んでみてください!
高校教員として、数学を15年以上教えています。
内容をただ教え込むのではなく、「数学の学び方を教える」をモットーに授業を実施しています。
数学の授業や総合的な探究の時間において、積極的に一人一台端末を活用し学習効果を高めようと日々研究中。
職員室のWindows、一人一台端末のChromebook、授業でiPad、プライベートはMacBookと、それぞれの端末を活用しています。
目次
BYODの自治体は自分でパソコンを選ぶ

学校で使うパソコンですが、これまでの貸与の形から自分で購入することになったようです。

BYOD(Bring Your Own Device)、つまり自分自身の端末で学習を進める自治体も多いですね。
GIGAスクール構想により、すべての小中高等学校で一人一台端末が当たり前の時代になりました。
当初は多くの自治体が設置者負担で端末を配布していましたが、端末の更新時期を迎え、BYODに移行する自治体が増えています。

基本的に公的機関である学校は、特定のメーカーの端末を指定で買わせることはできません。
ですから、学校で推奨する複数の商品から選んだり、一から自分でパソコンを選んだりしなければなりません。

以下、各端末の特徴と個人的におすすめな端末を紹介していきます。
タブレットは中学まで?

中学校の時はiPadでしたが、高校でもiPadではダメですか?

悪くはありませんが、タブレットはあくまで大きなスマホ。
できればパソコンの購入がよいでしょう。
まずタブレットかパソコンかの選択です。
新たに購入するのであれば、断然パソコンをおすすめします。
パソコンのメリット
義務教育までは、iPadの学校も多いです。
それは、視覚的にイメージがしやすく年齢の低い段階ではタブレットのほうが有効であることも多いからです。
また、学校の授業用に作られたアプリで学習をする分には、指やタッチペンで操作がしやすいタブレットとの相性がよいこともあります。
学習内容も高校よりは複雑ではないので、学校用アプリケーションで用途が足りる面もあります。
しかし高校生になれば、メール、Googleドキュメント(Word)、スプレッドシート(Excel)、スライド(PowerPoint)、Canva、PDF資料への変換、チャット、Zoom等のオンライン会議などなど、ビジネス現場でも使う汎用的なスキルを活用していきます。
どれもタブレットでできないこともないですが、アプリによってはできることに制限があります。
そしてパソコンの方が圧倒的に操作が楽で、作業速度も速いです。
また、タブレットはあくまでアウトプット用のデバイスであり、インプットには向いていません。
デジタルで絵を描いたりする人はタブレットの活用もありですが、多くの高校生はパソコンの方が便利でしょう。
他にも、タブレットをノート代わりにしたいという人もいるかもしれませんが、高校の学習量では効率が悪いです。
スケジュール管理や写真撮影はスマホでもできますし、大きな画面からやりたければパソコンで見ればOKです。

スマホはみんな持っているし、中間のタブレットを買うより色々できるパソコンがおすすめってことですね!

パソコンを使いこなせればタブレットも活用できますから、まずはパソコンに慣れましょう。
学校外での活用も考えよう

学校以外で活用するのにもパソコンがおすすめです。
端末は決して安いものではありません。
学校から買うように言われたけど、授業であまり使わない。
このようなことは、おそらく多くの学校で起こります。
高校によってはICTを活用した授業改善が進んでおらず、従来型のチョーク&トーク、受験のための詰め込み型の授業を実施していることもあるからです。
そのようなときに、タブレットは大きなスマホですから、おもちゃになってしまいがちです。
それではもったいないですよね。
ですから、学校外でのパソコン活用も考えてみるとよいでしょう。
これからの時代を生き抜くためには、学校では習わないスキルを習得していくことが必要です。
例えば、以下のような作業をする際にもパソコンは便利です。
高校生のうちから、学校の学習とは別にスキルアップ始めてもよいのです。
現代はITスキルの格差が経済格差や経験の格差、成長の格差につながっていきます。
プライベートでもITリテラシーを高めるために、パソコンがおすすめです。
ただし、こうした用途の中にはChromebookでは対応しにくいものもあります。
自分がやりたいことに合わせて端末を選ぶことが大切です。
各OSの特徴は、次の項目で詳しく紹介します。
どのパソコンがよい?各OSのメリット・デメリット

パソコンを購入するのに、たくさんあって何を買えばよいのでしょう…。

ここからは、それぞれのOSのメリット・デメリットを見ていきましょう。
個人的なおすすめも紹介していきます。
はじめに「OSってなに?」という人もいると思います。
OSとは、パソコン全体の動作を管理・制御するシステムのことで、OSによって使えるアプリや操作方法が変わります。
<スマホなら>
<パソコンなら>

スマホだと分かります!

パソコンのOSについて、有名どころの「Chrome OS」「Windows」「Mac OS」について、それぞれ紹介していきますね!
まずは3つのOSの特徴を比較してみましょう。
| Chromebook | Windows | MacBook | |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | |||
| 学校の授業 | |||
| Google for Education | |||
| Microsoft 365 / Office | |||
| 学校外での汎用性 | |||
| 動画編集・プログラミング | |||
| 起動の速さ | |||
| バッテリー |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
学校での使用がメインなら、Chromebook

学校の授業で使うことがメインなら、Chromebookが最もおすすめです。
多くの高校ではGoogle for Education(Google Classroom、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドなど)を活用しています。
ChromebookはこのGoogle for Educationとの相性が抜群で、授業で使うツールが最初から最適化されています。
また、起動が速い、バッテリーの持ちがよい、操作がシンプルといった特徴は、毎日持ち歩いて授業で使う端末として大きなメリットです。
価格も3〜6万円程度と、他のOSと比べて家庭の負担が少ないのも魅力です。

学校で使うだけなら、Chromebookもいいかもしれないですね。
ただ、やはり使い心地で言えばMacやWindowsには敵いません。
Webアプリで行えるものは、基本MacでもWindowsでもできます。
パソコンを使って色々なことを試してみたい人は、WindowsまたはMacがよいでしょう。

もう一つの懸念事項は、学校でパソコンをあまり使わなかった場合です。
GIGAスクール構想により一人一台端末が実施されてきたわけですが、先述したとおり教員が全員ICT機器を使いこなして授業を行なっているわけではありません。
「学校で購入を勧めたのに、学校で使う場面がほとんどなかった」
なんてこともありうるのです。
「だからこそ安いのを買うべき?」
と思うかもしれませんが、これは逆です。
学校だけで使用するためにパソコンを買うのはもったいないので、家庭で自分がやりたいクリエイティブな作業ができる端末の方がよいのです。
先述した以下のようなこと
Chromebookでもできなくはありませんが、MacやWindowsの方がやりやすいでしょう。
これからの時代は、パソコンなしでは生きていけない時代。
どうせ自分用のパソコンを買うなら、汎用的なスキルを身につけたいものです。
なお、学校がMicrosoft 365(Teams、Word、Excel、PowerPointなど)を中心に活用している場合は、Windowsの方が相性がよいです。
自分の学校がどちらの環境を使っているかを確認してから選ぶと、失敗が少なくなります。
学校外でも幅広く使いたいなら、Windows

学校の授業だけでなく、プライベートでもパソコンを活用したい人にはWindowsがおすすめです。
Windowsは世界で最もシェアが高いOSで、使えるソフトやアプリの種類が圧倒的に多いのが特徴です。
Officeソフト(Word・Excel・PowerPoint)のフル機能が使え、プログラミング、動画編集、画像加工など、やりたいことの幅が広がります。
また、自治体がMicrosoft 365を契約している場合は、Windowsが最も相性がよいです。
TeamsやOneDriveなどMicrosoftのサービスを中心に授業が進む学校では、Windowsを選んでおくと日々の学習がスムーズになります。
自分の学校がGoogleとMicrosoftのどちらを中心に使っているか、入学前に確認しておくとよいでしょう。
さらに、社会に出てからも多くの職場でWindowsが使われているため、高校生のうちから慣れておくメリットもあります。

Windowsを選ぶ場合、学校の持ち運び用なら6〜10万円程度のモデルで十分です。
Windows PCは、各社がそれぞれハード(本体)を販売していますので、自分で好きなデザインを選ぶこともできます。
一方で、初期設定がやや難しいので、そこは初心者にとって一つハードルになります。
家電量販店で設定してもらうこともできますが、有料の場合もあります。
コンピューターが得意という人は、自分での設定も苦ではないでしょう。
自分好みにカスタマイズしたり、色々なソフトをインストールしてやりたいことがある人は、Windowsがおすすめです。

好きなデザインが選べるのは嬉しいけど、ありすぎて迷うかも…。

Windowsならネットから購入をしましょう。
いくつか紹介をします。
Windowsの弱点は、家電量販店で購入した際にたくさんのソフトウェアが初めから入っていることです。
使わないソフトが入っていると
などのデメリットがあります。
ですから、学生向けに無駄なソフトが少ないものにするか、インターネットからの購入をおすすめします。
ネットでパソコンメーカーから直接購入することで、余計なソフトを入れずに安価に購入できます。
操作性がよくシンプルなものは、DellやHPなどが有名どころです。
また、DELLの学割とHPの学割は、ともに高校生も対象です。

学校で充電ができない場合もあるので、バッテリーの持ちがよいものを選びましょう。
Apple製品との連携を重視するなら、MacBook

Apple製品同士の連携が強く、iPhoneやiPadを持っている人は特に使いやすいのがMacBookです。
動画編集、音楽制作、デザインなど、クリエイティブな活動にも興味がある人に向いています。
MacBookはその洗練されたデザインから、とても操作性がよく使い勝手が良いです。
キーボードのタッチ感覚やトラックパッド(指でポインタを動かす)の使い心地も群を抜いています。
また、Apple製品には説明書が付いていません。
その理由も納得なくらい使い方が分かりやすいので、初心者から上級者までおすすめです。
- どこに何のアプリがあるのか
- フォルダの階層
など、初心者にも分かりやすいインターフェースとなっています。
またサポートも充実していて、操作で分からないことがあれば電話で対応もしてくれます。
iPhoneとの連携も優れていて、スマホで撮った写真を資料に使ったりするのも簡単なので、iPhoneユーザーであればさらにおすすめです。

学校以外のプライベートの場面でも使って欲しいからこそ、使いやすいパソコンがおすすめです。
ただ最大の弱点は金額が高いことです。
学校で使用するレベルのWindows PCと比べるとやや高級品と感じてしまうかもしれません。
そのため、高校生向けの記事としては、3番目の紹介としました。
大学生の兄弟や保護者がPTA活動をしているなど、家族が学割対象であれば代理購入で学割を適用させることもできます。
詳細は、Apple Store for Educationにて確認してください。
MacBook Neoなら10万円を切る価格で手に入る
2026年3月に登場したMacBook Neoは、99,800円からという価格でmacOSが使える新モデルです。
搭載チップはiPhone 16 Proと同じA18 Proで、タブレットではなくれっきとしたパソコン(macOS搭載)として使えます。
レポート作成やブラウジング、動画視聴など日常的な用途には十分な性能を備えています。
「Apple製品で揃えたいけど、MacBook Airは高くて手が出ない」という人にとって、有力な選択肢です。
ただし、メモリが8GBと少なめのため、本格的な動画編集やマルチタスクにはやや力不足を感じる場面もあります。
あくまで「Macの入門機」という位置づけで考えるとよいでしょう。
MacBook Proは、高校の授業で使うにはハイスペックすぎです。
おすすめはMacBook Airですが、最新版を買う必要もありません。
2026年3月現在であれば、M3チップ以上で十分な活用ができると思います。

以前はMacBookというと15万円以上が当たり前でしたが、MacBook Neoの登場で選びやすくなりました。
ただし、学校の授業で使うだけならChromebookやWindowsで十分です。「Apple製品で統一したい」「クリエイティブな用途にも挑戦したい」という明確な目的がある人向けです。
まとめ:自分の用途に合わせて、最適な一台を選ぼう
今回の記事では、高校生のBYOD端末選びについて、ChromeOS・Windows・Mac OSの3つのOSのメリット・デメリットを紹介しました。
改めて、おすすめをまとめます。
Chromebook:学校の授業がメインの人向け。Google for Educationとの相性が抜群で、価格も手頃。
Windows:学校外でも幅広く活用したい人向け。ソフトの選択肢が多く、社会に出てからも役立つ。
MacBook:Apple製品との連携を重視したい人向け。おすすめはMacBook Air M3チップ以降、価格を抑えたいならMacBook Neo。
大切なのは、「自分が何に使うのか」を考えて選ぶことです。
学校の授業で使うことがメインなら、Chromebookで十分です。
無理に高い端末を購入する必要はありません。
一方で、高校生のうちからプログラミングや動画編集など、学校外でのスキルアップにも挑戦したい人は、WindowsやMacBookを検討してみてください。

目的に応じて選択をすることが大切でしたね!

教育情報サイト「まなびて」だからこそ伝えたいことは、”学校の授業のためにPCを買う発想から、自己投資のためにパソコンを買う発想に変えること”です。
これからの社会では、ITスキルの格差が経済格差や経験の格差、成長の格差につながってしまいます。
「苦手だから使えない」は通用しない時代となってしまいました。
ですから、学校で使うだけでなく、自身でもパソコンを使って色々なことに挑戦してみることが大切です。
そして、近年では総合的な探究の時間が新設され、学校の授業でも自分の好きなことを探究できる時間が生まれました。
パソコンを使いこなすことで、チャレンジできることがどんどん増えていきます。
ぜひやりたいことや目的に応じてパソコンを選んでみましょう!

今回の記事が高校生のみなさんの学びにつながれば嬉しいです!
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入学予定の高校で、自分でパソコンを購入するように案内がありました。
どれを買ったらよいのでしょうか?